ひなはリックの頬に手を伸ばして、首を傾げる。
リックはその手を握って静かに問いかけた。
「ヒナ…。
俺が王子だと知って、君は、変わってしまうかい?
さっきみたいに、俺自身を見てくれなくなってしまう?」
リックは自分の中に渦巻いていた不安をひなにぶつけた。
「リック、何をいってるの??どういうことなのか、よく分かんないよ。
リックはリックでしょう?
私は王子のリックと話してたんじゃなくて、出会ったリックがたまたま王子だっただけだよ?」
ひながそう言うと、リックはもう一度抱きしめてひなの耳元で囁いた。
「ヒナ…。
世界でただ1人の俺のお姫様。
君に会えなくても、君の好きな場所と繋がっているこの俺の大切な場所へ毎日通うよ。
少しでも、君を感じていたいから。
そうすれば、君がまたここへ来た時一番に俺がこの腕のなかへ閉じ込めることが出来る。」
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