「リック…?」 耐えられなくなり、小さくリックの名前を呼んだ。 「ヒナ…。 キス、したい。…ダメ?」 赤い唇を親指で撫でながら、ねだるように言った。 そんな子供のように言うリックが可愛くて、ひなはクスリと笑ってしまった。 それを見逃すはずもなく、お仕置き…と言ってひなのそれに唇を重ねた。 甘く優しい口付け。 2人はその口付けに酔いしれた。 何時までも、この時が続けば良いのにと願って。 *