長い髪が風に揺れているのを見て、女性だと分かる。




そして、次第に自分から表情が無くなっていくのが分かった。



女性は小さい頃から苦手と言うか、嫌いだった。




母が生きていた頃、俺は母にべったりくっついていて他に関わる女性と言ったら母つきの侍女くらいだった。



ある日、母が病に倒れ亡くなって以来、一気に俺に近づいてくる女性が増えた。




将来王となる俺の妻となり王妃の座を得るため、
媚びを売ったり、色気で誘おうとしたり、酷いものでは11、2歳の俺を襲おうとする者もいた。


女性たちの醜い争いも見てきた。




男も例外ではない。


俺に媚びをうって、自分の地位をあげてもらう事しか考えていない者もいたり、自分の娘を俺と結婚させようと強引にはなしを持ちかけたり。





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