「私の質問…」



答えてない。



そう言うと、彼は小さく微笑んでそうだったね。と言いながら答えてくれた。




「俺はリックだ。
君は??」



「リック…
私はひな。」




「ヒナ?
君のように可愛い名前だね。


それじゃ、俺のさっきの質問にも答えてくれる??」





リックはさらりと、私が照れて恥ずかしくなってしまうようなことを言う。




「ありがとう。



どこって言われても、ここが何処なのかが分からないからなんて言えばいいのか分からない。」




「そう。
ここは、ラルストン国だよ。


そしてここは、俺の秘密の場所。俺とマシューしか知らない場所だよ。」




ラルストン…??



聞いたこともないような国の名前だった。




全く別の世界に私は来たということなのだろうか…





*