「そっか。 ひなちゃんならきっと良い恋ができるよ。 そのためにも、もっと元気になって長生きしないとね。」 優しい微笑みを浮かべて、応援してくれた。 「ありがと、先生 それじゃ、バイバイ」 「ああ。 来週もしっかりこいよ!」 わかってるよ!と言いながら、私は先に診察室を出た。 母はまだ中に残っている。 これは、いつものこと。 「先生、娘の体は…」 体を母親の方に向け、さっきひなと話していた時とは違う真剣な表情で答えた。 *