聖夜はあたしに[ついて来い]とでも言うような目を向け自分一人で歩き出した。 あたしは駅長さんに礼をすると走って聖夜に近づいた。 聖夜の5、6歩後ろを歩くあたし。 電車に乗ってもその距離は縮まらない。 もう通勤ラッシュの時間じゃないため電車の中は空いていた。