「…お前、嘘を言ってるんじゃないだろうね? 私が一番美しいなら、あの白雪姫はどうなんだい? 言ってごらん?」 すると鏡は、しぶしぶ答えます。 「…この世で一番美しいのは女王様です。 白雪姫などガキでチビで世間知らずで手間がかかる、どうしようもない娘です。」 そう答えると、女王様はとても嬉しそうに微笑み、気持ちの悪いくらい猫撫で声で、鏡に囁きます。 「よーしよし。 お前は本当に素直で可愛い奴だ。 褒美に、家来に言い付けて、鏡面を磨いてしんぜよう。」 「…こ、光栄、です。」