女王様は安心して、鏡にこのことを自慢しました。


「これで私が一番美しい!どうだい鏡?恐れ入っただろう?」


「…私、まだ何も言ってませんが…。」


しばらくの間、高らかに笑っていた女王様でしたが、何故か急に、顔色を曇らせました。


「…お待ち…。
まさかとは思うが、狩人の奴…私を裏切ったりはしないだろうね…?」


「はい?」


「有り得る…有り得るよ…。
散々昇給してやるとか言っといて、未だにケチケチと給料をストップしてる私を、憎らしく思っているに違い無い!!」


「女王様そんなことしてたんですか。
信用無いですね。」


またパニック状態になってしまった女王様は、鏡に命じて、狩人の今の様子を映させました。