「ありがとう…。」



「頭打ってんだ、しばらく寝てろ。」



そう言ってあたしをソファーに戻すその男。



路地裏の男とは違い、無愛想らしい。



「ごめんね、華ちゃん。

一応家に電話したけど、出なかったんだ。」



苦笑いしながら言う男。



「あー…うん。ありがとう。」


「あ、俺七瀬ね。七瀬って呼んでいいから。」



「あ、うん…。」



「で、そっちにいるのが舜。

あいつも呼び捨てでいいよ、

な、舜。」



「あぁ。」



ニコニコと問い掛けると、興味なさげな返事が返ってきた。