梨加があんな風に思っていたなんて、俺は全く知らなかった。
つくづく俺は最低な男だ。
梨加を守ると決めたのに…、逆に苦しめてしまった。
追いかけるべきなのか、追いかけない方がいいのか…
それさえも分からない。
梨加、ごめん。
ごめんな…?
恨んでいいから、
憎んでいいから、
こんな俺を、嫌いになっていいから…
お前が幸せになるなら、俺は悪役にだってなる。
俺はお前に、愛されていたのに…
それを分からなかった、
分かってやれなかった、
俺が悪い。
どんなに悔やんでも、悔やみきれない。
俺はまた、どん底に落ちて行った。