君に触れたくて…





しばらく俺と梨加は、バンド演奏や劇などの観覧をしていた。




「お腹すいてきたな」



「あたしも」




梨加の提案で、俺達は焼きそばを食べることにした。



焼きそばの屋台は人気があるのか、長蛇の列だった。




短気な俺は並ぶのがあまり好きじゃない。



という訳で、俺達はあまり並んでない店を探して並んだ。




「綿菓子食べたい」




腹も満腹に近くなった頃、梨加が奥にある綿菓子の屋台を指して言った。




「お前子どもだな(笑)」



「いいじゃん。食べたいんだもん」



列の最後尾に並び、順番を待つ。




「いらっしゃいませー」



「綿菓子一つ」



「分かりました!少しお待ちください」