君に触れたくて…





「もう半年くらい会ってないけど、逃げるようにしてここに来た」



「………」



「少しでも気に食わないことがあるとあたしを叩くし、蹴るし」



「………」



「でも…それでも好きなんだよね…。フフ(笑)あたしバカでしょ?」




ミサは悲しい笑顔を俺に見せる。



「逃げてきたけど、今更戻れる訳じゃない」



「……」



「でも…会いたいんだ…」




俺は何て言っていいのか分からなかった。




「すごく似てる、理音と」



「………」



「だから声かけちゃった」



「………」



「迷惑だったでしょ?ごめんね」



俯き加減に話すミサ。




「さてと、そろそろ帰る時間かな?」