君に触れたくて…





「高校行ってないの?」



酎ハイを飲みながら聞いてきた。



「中退した」



「あたしと一緒か」




彼女はフフと渇いた笑いをもらす。




「彼女ってどんな人?」



「…………」




どんな人と聞かれても、答えようがない。




「…家庭的」



「へ~、いい彼女だね」




ミサは残りの酎ハイを飲み干し、テレビをつけた。




「俺そろそろ…」



「あたしの彼氏ね、暴力ふるうの」




ミサの突然の言葉に驚いた。