君に触れたくて…





「ねぇ」



「………」



「ねぇってば」



「………」



「もぉ理音!」



「…チッ、しつけぇなぁ」



「どこ行く~?」



「お前となんかどこも行かねぇよ」



「ひどーい」



「さっさと帰れ」




俺は女を置いてスタスタ歩く。


後ろから女が着いてくる気配はあったが、途中からなくなっていた。




ふと後ろを振り向くと、男2人にナンパされている。




「…チッ」



面倒くせぇな…



彼女らに近づくにつれ、会話が聞こえてくる。