君に触れたくて…





「そうなの?よかった…」




安堵で涙が出た。



じゃあ、また学校来るよね?




どんなに嫌われてもいい。
しつこく思われようがいい。



あたしは理音が好き。


この気持ちに、嘘はつけない。



だったらやるべき事があるはず。



それは……


ゆきに別れを告げること。





その日の放課後、




「秋桜~♪帰ろ」



ゆきがいつものように、あたしのもとへとやってくる。




「…話しがあるの」



「無理」



「ゆきっ」



「言ったよな?別れねぇって」