君に触れたくて…





「ごめんな、秋桜ちゃん」




確か…理音と友達の?




「初めまして、智樹です」



「あっ、初めまして…」



「びっくりしちゃったでしょ?あいつのキレっぷり」




智樹くんは、はははっと、大きく口を開けて笑った。




「笑い事じゃないから」




すかさずりっちゃんがツッこむ。




「あいつはあいつでさ、悩んでんだよ。許してやってくれねぇかな?」



「…うん、怒ってないから…」




理音に、怒るわけがない。


大好きなのに…




「そう?じゃあ俺帰るわ!」




智樹くんは理音の鞄と自分の鞄、2つ持って帰って行った。