君に触れたくて…






春―


俺たちは高校2年になった。



ゆきと秋桜はまだ続いている。



俺は秋桜への想いを、まだ断ち切ることが出来ずにいた。



そして、俺の中でまだ変わらない変化がもう1つ…




「理音先輩っ」



「んー?」



「好きですっ!」



「…俺、誰とも付き合う気ねぇから」



「セフレでもダメですか?」



「……へぇー。あんた、俺のセフレになりてぇの?」




俺は前より女遊びが酷くなった。

でも絶対に付き合わない。




「はいっ…」




俺に近づいてくる女なんてみんな俺自身を見ようとしない。


俺のルックス、
広く知られた名前、

関係を持つことで、人より優越になれる。



愛なんて
恋なんて
くだらない。



恋愛なんか
するもんじゃねぇ。