その行動に一瞬驚いた顔をして、
さっきより強くぎゅうっと
抱き締められる。
ふわっと薫る高そうな
香水の匂いと
トクントクンと聞こえる
少し早めの心臓の音
そして、あたしのすべてを
包み込んでくれるような
温かい腕に一気に緊張がとけ、
なんともいえない安心感
ドキドキしながらも
腕に少し力を入れて、
ギュッと抱き締め返した。
《なんでこんなに安心するんだろ…》
そんなことを考えながら
顔を胸板に押しつけて、
ゆっくり目を閉じた。
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