キキィッとブレーキをかけるように両足を止め、 壁から少し顔を出して中庭を見る。 《あ………》 そこにいたのは須王響と可愛らしい女の子だった。 《いや、いやいや、ダメよっあたしっ そんな覗き見なんて…悪趣味なこと……》