―――――― ガチャ 「いくぞ」 出てきて早々あたしの腕を掴み、 歩きだす須王。 ちょっとちょっと… 坊ちゃん? 『待たせて悪いなとかないわけ?』 「なんでそんなこと一々言わなきゃいけないんだよ」 ムッ 「おい…」 須王が引っ張る反対の方を向いて 足を踏ん張るあたし。 なにやってんだろ… こんなガキみたいなことして… 頭では分かっているけど動かない体。 気まずさに下を向いた顔を上げれない。 「はあ…」