『い』だった。


「ぇ、嘘‥」


「おぉすごいじゃん。

よかったね麻衣ちゃん♪」



「うん!」



「じゃあ今日はもう終わりにしよっか。
外暗いし‥」


「そーだね。
帰ろっか」


二人とも10円玉から指を離し、紙を片付けて教室をあとにした。




そのとき、なにか聞き覚えのない動物の鳴き声が聞こえたような気がした‥