目の前には真っ赤に染まっている、わたしと同じ制服があった。 あぁそうか… やっと思い出した。 「葵ちゃん!」 トラックのかげになっていて全面が見えない。 でも呼び掛けても返事をしない。 さっきからぴくりとも動かない。 「そうだ救急車…」 ポケットを探る。 「…? あれ、ない」