10円玉に目をやると少しずつ、少しずつ動いている。 「きたよきたよ!」 「ぇ、嘘でしょ!? うわーすごい!」 わたしたちはテンションを上げて騒ぐ。 『はい』の位置でとまった。 「このあとはどうするの?」 「こっくりさんに占ってもらいたいことを質問するの。 たとえば‥」 そう言って考え出した。 「そうだなぁ‥ 麻衣の歳はいくつですか?」