「いいえ、ここが良いの。気を使ってくれてありがとう」

彼女はまた微笑んだ

「そうですかご注文が決まりましたらお呼び下さい」

つられて僕も笑う

メニューを渡し
水とおしぼりを置いて
店内に戻る

少し長めに居たせいか
店内が暗く見える

「みっくん!!買い出し行ってくるから!!」

みっくんとは僕の事だ
三木だからみっくん
そう呼ぶのは店長だけだ

「わかりました」

バイトは他に居なかった
小さなカフェだからそんなに人数は必要ないと
店長が言っていた