君の声【短編】

 
もう日も傾いてきた

彼女はまだ来ていない

絶対来ると言ったのに

「みっくんもう上がって良いよ」

「いえ、もう少しいます」

いつもなら喜んで帰るのに
帰らなかった

彼女を待っていたから

彼女と約束したから