「コーヒーとガトーショコラって合うのかしら…」

真顔で考える彼女を
とても愛しいと思った

「合うんじゃないですか?以外に」

「それもそうね。それじゃ、一つください」

今度は難しい顔じゃなくて

笑みのこぼれた
美しい顔だった

「かしこまりました」

そう言って僕は店内に戻った

暑さに慣れ始めていたせいか
店内に入ると肌寒い

僕はアイスコーヒーを作るために
氷を取りに行った