ＦＲＥＥ！

それでも誰もいない訳では無いので、調度こちらに向かって歩いて来る女性に声を掛けて見ることにした。


元々、ナンパをしたり、合コンをしたりと言うことにはあまり慣れていないせいか、「これはナンパかな・・・」と思いながら結構緊張していた。

コンビニで話し掛けた時にも平然、普通を装って声をかけてはいたが、名前も名乗っておらず、聞いてもいなかった。


「こんにちは。ちょっと知っていることがあれば教えてもらえませんか？」

挨拶と同時にまくし立てる様に話し掛けた。


女性は驚いた様に立ち止まり、「はい・・・。」と答えてくれた。

不安は持ちながらも、何かしらの興味は持っているだろうと思うことにした。


「なんですか？私も何も知らないと思いますけど・・・」


「いや、実はこの前にもちょっとお会いした方に話しかけて、今のこの状況について聞いてはみたんですが、何も知らなかったみたいなんで、何かしら知っている方を探そうと思ってたところなんです。」

「何か知りませんか？」