ちょっとでもバランスを崩すと
唇と唇とが触れてしまう距離。



「キスする?」
「しませんっっ!」
即答して資料をひったくった。


社内で有名なプレーボーイの
専務です。
社内の私の友達のほとんどが専務と
一夜を共にしている。
信じられない…





早歩きで専務室の出口に向かう


「仕事の件よろしくねー」




「はい!」
声が裏返った

ような気がした。