17-セブンティーン-



敢えて言うなら、自分に1番合ってるやり方を見つけれていない人が

可哀想かもしれない。

きっと苦悩や遠回りの割りに、
得られるものが少ないはずだ。


じゃあ俺はどのカテゴリーの人間だろう。

そして俺は、自分に合った《やり方》をちゃんと見つけれて、実行出来ているのだろうか。


「うっ」


一瞬、傷が疼いて声を挙げてしまった。

やっぱり利き手だと、生活しづらい。

包帯をそっと撫でてみる。

いつ治るかな…

バイトしばらく休もうかな。
やっとテスト終わったのに。


授業は身が入らないまま、終わった。


昼休み前。


「お、来たか」

「お前…どこ行ってたんだよ」


賢と俺の再会。

なんとなくさわやか2割り増しな気が…

女の子と一緒だったからか?
それともこれは俺のヒガミか…

認めたくないが、後者優勢。


ヒガミからは抜け出したと思ってたのに
賢の姿を見ると、やっぱり抜け出せてないようだ。


思わず自分にがっくりしてしまう。