敢えて言うなら、自分に1番合ってるやり方を見つけれていない人が
可哀想かもしれない。
きっと苦悩や遠回りの割りに、
得られるものが少ないはずだ。
じゃあ俺はどのカテゴリーの人間だろう。
そして俺は、自分に合った《やり方》をちゃんと見つけれて、実行出来ているのだろうか。
「うっ」
一瞬、傷が疼いて声を挙げてしまった。
やっぱり利き手だと、生活しづらい。
包帯をそっと撫でてみる。
いつ治るかな…
バイトしばらく休もうかな。
やっとテスト終わったのに。
授業は身が入らないまま、終わった。
昼休み前。
「お、来たか」
「お前…どこ行ってたんだよ」
賢と俺の再会。
なんとなくさわやか2割り増しな気が…
女の子と一緒だったからか?
それともこれは俺のヒガミか…
認めたくないが、後者優勢。
ヒガミからは抜け出したと思ってたのに
賢の姿を見ると、やっぱり抜け出せてないようだ。
思わず自分にがっくりしてしまう。
