17-セブンティーン-



「はい」

「そうか。まぁお前は成績がいいから、なにか興味のあることが見つかれば、いつでも進学に切り替えられるだろうな」

「はぁ…」


俺の気のない返事を聞いて、先生が笑った。


「すまん、すまん、これじゃ楽しいランチタイムが台無しだな」


俺が口を開こうとすると


「はい、生姜焼きお待ち」


ボリューム満点な生姜焼きが、ジュウジュウと音をたてながらやって来た。


「あー美味しそうだなぁ~!遠慮なく食え」

「いただきますっ!」


たまらなく上手かった。
空腹とかいう以前に、肉1枚1枚が厚い。

今度翔太に生姜焼きもうまいって教えてやろう。