「はい」
「そうか。まぁお前は成績がいいから、なにか興味のあることが見つかれば、いつでも進学に切り替えられるだろうな」
「はぁ…」
俺の気のない返事を聞いて、先生が笑った。
「すまん、すまん、これじゃ楽しいランチタイムが台無しだな」
俺が口を開こうとすると
「はい、生姜焼きお待ち」
ボリューム満点な生姜焼きが、ジュウジュウと音をたてながらやって来た。
「あー美味しそうだなぁ~!遠慮なく食え」
「いただきますっ!」
たまらなく上手かった。
空腹とかいう以前に、肉1枚1枚が厚い。
今度翔太に生姜焼きもうまいって教えてやろう。
