「ねえ、真ちゃん。私ね、黙って出てきたから、きっとみんなに、迷惑かけたと思うの」 衝動に駆られて飛び出したけど、冷静になればなるほど、 事の大きさを実感し始めた。 「だからって、戻るなよ。和史に責任取らせればいい」 真ちゃんがそう言った時、チャイムが鳴った。