ピリリリ…。


「ったく、朝っぱらから誰だよ」


和史と甘いキスをしていた時、携帯が鳴った。


「もしもし?」


けだるそうな声。


きっと、仕事の事よね。

忙しい御曹司だもん。


和史の胸で、目を閉じていると、


「マジで?分かった。すぐ帰る」


緊迫した声が、聞こえてきた。