シンデレラには、なりたくない!



「それなら…」


それまで黙っていた優実さんが、涙を流しながら、ポツリと呟いた。


「婚約を破棄するなら、土地の件は、永久に白紙だから!」


そう叫ぶと、走って部屋を出て行った。