すると、そんな私につけこんでか、和史は突然抱きしめてきた。 「ちょっと!」 思わず、真ちゃんに目を向けると、驚いた顔で見ている。 「離してってば!」 何とか、和史から離れると、真ちゃんに向かって言った。 「真ちゃん、誤解しないでね。今夜、電話待ってるから!」