「奈々美?」
兄の友達に呼び止められ
足を止めた
「英治くん?」
そう私も答えた
「ちょうどみんなで
飲んでだ!!お前も来いよ」
そう言われ私は
三尾英治と言う男に
付いて行った..

家に着くと部屋は
真っ暗でその中で
三人の男が酒を飲んでいた

ベロンベロンに酔った姿の
加瀬剛志
私が入るなり薄ら笑いを
浮かべる本田誠

そして私を家に連れ込んだ
三尾英治

「座りなよ!」
誠が私にそう言うと

皆はゲームをしようと
私に酒を差し出した

「酒で早く潰れた奴が負けな」
と笑いながら英治が言った

負けず嫌いな私は
負けたくなかった..
雄二の事を考えくたくない

そう思っていると
英治が口を開いた
「そういやぁ奈々美
何であんな所
歩いてたんだよ!!」
とっさに言われた言葉に
戸惑いが隠せない
私は全てを話た

「俺等がシバいたてやろうか?」
そう英治が言う
とやけに恐く聞こえた

酒を飲まされ
自分一人では
立ち上がれない程酔い潰れ
意識が遠くなって逝く__

!!!気が付くと三人の男が
私の身体の上に乗り
笑いながら
私の身体を過ぎて逝く__

怖い、声が出ない
まだ歩く事さえ出来ない
私はただ早く終わる事を
願った

事を終え私は
足早にその家から出た

「かっ帰るねっじゃ!」
そう言い残し
私は家へ帰える途中
足はふらつき
信号が二重に見えた..

バタン
意識がモウロウとし
私は倒れ込んだ
夕立の雨が降りかかり
意識を戻した
辺りはもう真っ暗で
人っ子一人歩いていない

私は再び立ち上がり
家へ向かった__
家に着くなり
倒れ込むように
眠りに就いた

次の日__
何事もなかったかのように
学校へ向かう途中

♪〜ヴゥ〜ン
不在:雄二
あんな事があった後で
雄二の電話なんか
出れなかった

もう私は雄二だけの
身体じゃ無くなった__

ねぇ雄二、何で別れちゃったの?
何で私を一人で
帰えらせたの?

何度も鳴り響く雄二から着信

ピッ!「はい」力無く
電話に出た__
「何で電話に出ねぇんだよ!」
電話に出るなり怒る雄二..