聖は、出来た人間ではなっかた。 様々な矛盾を受け入れきれずに苦しんでいた。 生への希望と絶望 死への恐怖と安心 分からない未来を嘆き悲しみ 約束された死への時間を望む 今が幸せだから、これからも幸せ 今が不幸だから、これからも不幸 自分から見た幸せが、他人の幸せではないのに 自分から見た不幸が、他人の不幸ではないのに 約束されない未来を嘆きながら、 未来を決めつけ 自分の物差しで、 計れない他人と比較し 傷つけ傷つく 出来ない人間。 でも、 どこか愛おしい人間