AM6:51 「聖、俺にもちょっとお茶くれや。」 そう言うと、聖は無言で飲みかけのお茶を俺に渡してくれた。 お茶を飲み終わった俺に 聖は、抱きついて甘えてきた。 俺は、聖が 未来が見えなく、どうしようもない不安を抱えている事を知っている。 自分がしたい事、しなければならない事が異なり 自分の人生なのに、家族や仲間、時間と共に守りたいものが増え、 愛しいものや、他人にさえにも左右される。 いつの間にか1人だけの願いでは、 動けなくなった。