届かない




あっ。
木村。
今言った方がイイよね…?

「木村!」

「ん…?……山城?」

「 やっぱり,手伝えない」

と言うと凄い黒いオーラが…

「もしや…塚地の事?」

肯定するのには少し恐い雰囲気だけど,言わなきゃ。

「…,うん…ごめん…」

って言うと…

「どーせ秀冰になんか言われたんだろ?」

声が少し低いんですけど!
君と別れてなかったら鼻血だしてたかもしれないっす!
男子のハスキーボイス大好きっす((

「黙ってる,ってことは図星か」

図星ですが図星で黙ってた訳じゃないんですよぉ!

「秀冰はお前が思ってるほど良いヤツじゃねぇぞ。
それから…俺の手伝い断ったこと後で絶対後悔すっからな?
覚えとけよ。クソ女」

「秀冰のことっ…知らないくせにっ…!」

「知ってるよ。お前よりは確実にな。
じゃーな」

そう言って木村は帰ってった。

あー恐い恐い。