あたしがそのことを思い出して多少(?)ゆっくり歩いてると…
秀冰がPocketに手を突っ込んで何かモゾモゾして,何かを引っ張り出すようにして何かをだした(ようだった)。

「コレやる」

そう言ってあたしに向けてキーホルダーらしき物をバッとだす。

「ぇ…悪いじゃん…?」

って言うと…

「お前がもう泣かないように,のお守りだから。」

って…

「ぇ…!?」

恥ずかしくて訊き返すあたし。

「いっいちいち泣かれんのヤダから…ッ
イイから貰え!」

そういって強引に渡されたキーホルダー見ると,マゼンタ色のプラスチックでできた,星型のキーホルダーだった。

「ありがと」

そう言うと秀冰は「早く教室戻るぞ」って言った。