届かない



「山城…?
お前……」


唖然としたように拍子抜けた声と顔で訊き返すゆーじ。


「好き…!ゆーじに出会えて変われたの!」


“フラレタクナイ”

その言葉が頭中を駆け巡り,必至に言うあたし。

___この時,フられてたら…
こんなに涙流さなくても良かったのカモしれない…____