「あー、もう!ムカつく〜!!」


珍しく、佐奈が怒っていた。
「どした!?」

「聞いて聞いてー!!!陸ってば最悪なんだよ!ムカつくのー!!」

「まさかのケンカとかした!?」

「そうだよ!!もう陸なんて嫌い」


あんなにラブラブだったのに?
「でも別れてないよね!?(汗)」

「うん!!だって葵たちとWデートしなきゃなんないし!!」


Wデート…あれ本気だったのか。

「あーおい♪」

「ほぇ?」
後ろから抱きついてきた頼玖。

「頼玖っ///、ここ学校っ…」

「いーじゃん♪みんな知ってるんだからー」


おぉ、そういえばそうだ…。
って!
頼玖が言いふらしたからじゃん!!

「いいなぁ…ラブラブで…」
佐奈が呟く。

「お前うまくいってねーの?」

「ケンカ中」


さながらはそれだけ言ってスタスタと歩き出してしまった。

どんなケンカしたんだ?
2人がケンカするなんて…。