「…うん!!」 ありがとう、律。 律は、何度もあたしを助けてくれるね…。 あたしはそっと、静かに目を閉じた。 すると、同時に花火の音が耳に響いた。 その音で、あたしは思わず目を開ける。 「三吉」 名前を呼ばれ、振り向くと、ニッと笑う椎葉の姿。 「しいば…」 「ほい、オレンジジュースでいい?」 「ぁ、うん。ありがと」 あたしは椎葉から缶ジュースを受け取った。