翌日、南ちゃんがニコニコしながら話しかけて来た。


「ぇ…海?」

「そっ! 今度の土曜日さ、海で花火やろ! ぁ、もちろん勉強もね♪」

「…うん! 行こ!」

「麻生くん達も誘っていい?」

「ぁ、うん…」


”麻生くん達”


椎葉もくる、よね…。




あたしは少し複雑な想いで行く事にした。







この日が、


あたし達の関係を



大きく変えることになるなんて、知らずに──…。