「や、やめてよ!! 名前で呼ばないで!! あんたに、名前呼びを許可した覚えはない!!」 やめて… そんな甘い声で、呼ばないで。 「呼ぶよ、何回でも。何百回でも、何千回でも。佳奈」 「いや…っ!! お願い…っ」 これ以上、 これ以上、呼ばれたら… 「やめて…っ」 「…佳奈…?」 生暖かい雫が、あたしの頬を伝える。 君への想いが、 涙となって溢れてしまう──…。