教室に戻れば、チャイムが鳴ったからか、席が空いている。 「三吉、日誌サンキューな」 「ぁーうん」 「ってか、言ってくれれば走って行くのに」 いや…あたしが気づいたのが3分前でギリギリだったし…。 「いや、いいよ、別に」 「なんか言われた?」 「…なにも」 「そっか!」 …とりあえず、バレてなさそうだ。 授業が終わり、あっという間に帰りのHR。 「じゃあ、解散。ぁ、日直、雑用忘れんなよー」 …先生、最悪。 せっかく噓ついたのに…!!