【完】好きじゃない。





帰り道、近くの駄菓子屋さんでアイスを買った。


「ねぇ、佳奈」

「んー?」

「椎葉とは、どこまでいったの?」

「どこまで、って…」


つき合ってもないんだけど??


「まさか、自分のキモチに気づいてない、とか言わないよね?」

「…それはない、けど…」


できれば認めたくない。


「あんただって、椎葉のキモチぐらい、わかってるでしょ」

「…」

「全然、遅くないよ。後悔してちゃ、遅いんだから」

「…うん。けど…”今更”って思われちゃう」

「そんなの」

「それにさ、まだ…確信じゃないんだ、このキモチ。はっきりしたら、言うかもしれない」



まだ…はっきりしたわけじゃない。



この気持ち…まだ、認めたくない自分がいる。