放課後、あたしと椎葉は日直の仕事で、雑用をさせられている。
内容は、第二資料室の整理。
「つかれたぁ〜…」
「帰ってもいいよ?」
「三吉一人にできるかっつーの」
別に…
学校に危ない人なんていないじゃん。
「…なぁ、三吉って彼氏いたことあんの?」
「17年間、いたことないですが?」
「ぇ…」
椎葉は目を丸くしている。
「なに。当たり前でしょ? 運動音痴だし、ブスだし。モテるわけなじゃん」
それに、律はものすっごい美人だから、みんな律を見る。
「…バカだろ、ありえない」
「はぁっ?!」
「三吉じゃない」
じゃあ…誰??

