「確かにさ、顔は良いと思うよ」 「うん」 「スポーツ万能で、勉強できるのも認める」 「うんうん」 「だけど…!」 「だけど?」 「あいつの性格が気に入らないの!!」 「…ははっ」 そんな会話をしていると、「椎葉くぅーん」なんて甘い声が聞こえて来た。 …はぁ。 最悪なことに、あたしとあいつは同じクラス。 そして… 「よっ、三吉」 「…」 あたしの席はあいつの前…。