「ぇ…じゃあ、椎葉は、大学に行かないの…?」

「うん」

「うんって…」


翌日、あたしは律に昨日のことを話した。


「いいの? 就職なんて、確実に会える時間減るんだよ?」

「いいんだ。あたしね…今まで、ずっと自分を偽って来た。

ほんとうは、椎葉へのキモチにとっくに気づいていたのに、

認めたくなかった。だけど、椎葉は、そんなあたしを…だから、今度はあたしが頑張るの。
あたしが…椎葉の夢を叶えるの」

「ぇ…じゃあ」

あたしはコクンと頷いた。








「椎葉には秘密ねっ!」