「あたしは、もし、椎葉がC大に合格しても…嬉しくないよ」
「!!」
「あたしより、家族を大切にして欲しい。そりゃ…C大に来てくれるのは、すごい嬉しい。だけど、それは椎葉の本心じゃないでしょ? 無理しないで。あたしは…椎葉がC大に来る事を望んでるんじゃない。
椎葉には、”幸せ”になって欲しいの」
「…」
「彼女面してごめんねっ?」
「…いいよ」
「…」
「いいよ、彼女面…してくれよ」
「ぇ…」
「言っただろ…? 俺は、
佳奈が好きだ」
あたしの顔が熱くなる。
椎葉の、
真っ直ぐな瞳に──
心が揺らされる

